こんにちは。
八咲コンサルティングの松田です。今回も引き続いて投稿します。
今回でサプライチェーンマネジメントについては、最終回となります。

前回までサプライチェーンマネジメントの考え方や進め方について、
 ①サプライチェーンマネジメント導入時には目的を明確にする。
 ②目的に達するための情報調査の重要性。
 ③サプライチェーンの可視化の方法(物流拠点等も含めたチェーン)とあるべき姿。
 ④リードタイムの考え方。
 ⑤リードタイム短縮活動の考え方。
をお話してきました。
一つ一つの課題をクリアしていくには、地道な活動が必要となりますが、粘り強く活動を進めてください。

今までお話した内容は、リードタイム短縮等の経営改善に向けた事例でしたが、近年では全く違う課題でサプライチェーンの活用がされています。

現在、日本国内では様々な天災が毎年のように発生しています。
また、近隣諸国との関係維持も混迷を極めており、世界的には貿易摩擦による自国産業の保護政策や経済共同体からの離脱等、産業界に強大なリスクが発生しています。
そういった中で、供給体制の維持に向けたリスクマネジメントが非常に重要な経営課題となっています。

リスクが発生した際の対応について、一つの経営計画が重要視されています。
いわゆる“BCP”(Business Continuity Plan:事業継続計画)と言われるものです。
ここでは、詳しくは述べませんがBCPを成立させるためには、サプライチェーンマネジメントが必須となります。
とくに、客先のサプライチェーンに組み込まれている会社は、BCPの状況を問われます。
また、現在は対象になっていない会社も近い時期に要請される事は必然だと考えられます。

前回までの投稿内容を参考にして進めていくことによって、改善活動等だけではなく、BCPといったリスクマネジメントにも活用できると考えますので皆さんの活動の一助になればと願います

2018年10月から計6回の投稿でしたが、お付き合い頂きましてありがとうございました。