こんにちは。
八咲コンサルティングの松田です。

前回の「現場監督者としての心得と仕事の進め方(1)」では、工場等の現場監督者として身に付けておきたい心構えと役割についてお話をしました。
今回は、『現場監督者の仕事の進め方』についてお話したいと思います。
 

管理監督者の主な仕事には〔1〕日常行動、〔2〕問題解決の2つがあり、それらを遂行するうえでの重要な考え方が〔3〕PDCA になります。

〔1〕日常行動の進め方
現場作業者は、決められた場所で決められた作業を行う事を求められますが、現場監督者は、自工程の作業者への指示と確認を行う事が必要となります。

下記が、現場監督者が実施すべき主な日常行動となります。
① 生産準備の指示
 ・作業指示書の確認と指示 ・材料 ・部品の確認 ・治工具 ・設備の確認
② 生産開始の合図
 ・朝礼 ・作業者の出勤状況のチェック ・開始のベル ・口頭の号令
③ 現場のパトロール
 ・工程順序に従ったパトロール ・前日の異常工程のチェック ・異常の発見と処置
④ 作業終了の後始末
 ・終礼時刻の徹底 ・終礼 ・作業日報の回収 ・生産実績の確認
 ・作業終了後のパトロール ・製造仕掛品の確認 ・翌日の準備状況の確認

いかがでしょうか。
もし、実施できていない日常行動があれば、是非、取り入れてみて下さい。
現場監督者として、今まで以上に現場の課題、モノの流れ、雰囲気が把握できるはずです。

 

〔2〕 問題解決の進め方
現場監督者は、平常時の日常の行動に加えて発生した問題の解決も重要な仕事になります。
その為には、以下のような問題解決に向けたプロセスを理解しておく必要があります。

① 問題発見 →② 問題分析 →③ 問題解決策立案 →④ 解決策実行 →⑤ 評価(効果確認)

① 問題発見・・・あるべき姿・ありたい姿と現状の差を明確にし、どの問題を改善するのかを決定する。
 ・現状把握:現状の調査を行い、問題を層別・具体化する。
 ・目標設定:ありたい姿の項目に基づいた具体的な目標を設定する。
② 問題分析・・・・要因を洗い出し、整理・解析し、問題解決の重要なポイント、真因の検証を行う
③ 問題解決策立案・対策案の洗い出し、検討評価を行う。
④ 解決策実行・・・計画に基づき対策を実行し、進捗状況を定期的に確認する。
⑤ 評価(効果確認)・・・対策結果を確認し、目標値と比較確認する。
 ・標準化:元に戻らないように、標準化する。標準書に明記する。
 ・横展開:他工程で類似の問題が発生しないように展開する。

問題解決は、必ず①~⑤のプロセスを踏まなければなりません。抜け漏れがあると効果の無い対策が実施され、問題が再発してしまう可能性があります。

 

〔3〕 仕事を進める上で重要なPDCAの考え方
現場監督者として仕事を進める上で場当たり的に仕事を進めるのではなくPDCAを理解して意識していく事が重要です。

一般的なPDCAサイクルの考え方は抽象的な表現で理解が難しいと考えがちですが、日常の製造現場での仕事の仕方を例として考えると日常的にPDCAサイクルで仕事を行っている事が理解できます。
朝礼で指示したことを巡回パトロールでチェックしたり、問題の解決策を計画・実行し、効果を確認するのも全てPDCAサイクルになります。
皆さんの日常の仕事をPDCAに置き換えて考えると理解しやすくなりますので、試してみて下さい。

今回は、『現場監督者の仕事の進め方』についてお話しました。
次回は、『職場でのコミュニケーション』についてお話します。