こんにちは。
八咲コンサルティングの中西です。

本日は、躾のお話です。
いよいよ5Sの話も最後の項目になりました。

躾という漢字は“身”に“美しい”と書き、日常的には“望ましい生活習慣を身につけさせる”ことを言います。
漢字のつくりから考えても生涯を通じて学ぶべきテーマだと感じます。

さて、5Sにおける躾は、日常的に使われる意味合いと違っており“決めたことを正しくさせること”だとされています。
これは、これまでの整理・整頓・清掃・清潔で決めたルールを守り、続けていくことを求めているのです。

しかし、使った工具が出しっぱなしになっていたり、通路に物が置いてあったり。
決めた4Sルールを守らせることは簡単ではありません。
熱心に指導しようとすればするほど、語気が厳しくなったり、感情的に怒ってしまうこともあります。

私は躾とは、①4Sの積み重ね×②仕組み化×③人材育成を通じた“ルールを守り続ける習慣作り”だと考えています。

①整理・整頓・清掃・清潔の土台を積み重ねる
⇒ 判断につながるルール作り
⇒ 置き場、置き方、ルールを随時見直して最適化
⇒ 異常を発見する掃除、点検活動。ながら掃除
⇒ 要らないものを置かない、汚さない

②4Sが維持できる仕組みを作る
⇒ 4S委員が交代でパトロール
⇒ 4S活動計画のPDCAをまわす

③従業員全員が現場を頻繁に診る
⇒5Sは工場を良くしたいという従業員の心の鏡
⇒問題点はお互いに指摘しあう。

“躾”にしっかりと取組むことで、人も組織も事業も成長し続ける体質が出来上がってくるのだと思います。