こんにちは。
八咲コンサルティングの中西です。

本日は、5S活動の4番目に位置する清潔のお話です。

一般的に“清潔とは清掃の状態を維持すること”だと言われています。
しかし、5S活動の経験がある方は、この清潔の意味に対して疑問に思いませんでしたか。
というのは、整理・整頓・清掃までは、解釈の差はあっても、不要な物を処分し、置き場を決め、日々掃除をするなど、取り組むべきことが想像できます。
ところが、清潔のステップとして「清掃の状態を維持しなさい」と言われても、すでに清掃のステップで日々掃除することが決まっており、何をすべきなのかが分からなくなってしまいます。

私は、清潔は日々の掃除ではなく“汚さない工夫”だと考えています。

例えば、飛び散った油を掃除するのではなく、油が飛び散らないようにカバーをする。
他に、使った工具が自然にもとへ戻るように天井から吊り下げる。
というのが清潔の考え方です。

以前、清掃とは異常の発見活動だと言いましたが、清潔は異常の発見に力を入れるよりも、異常が起こらない体質作りをすべきだと説いているのです。
清潔のステップでは、これまで拭いたり、掃いたりしてきた作業を“そもそも、汚れないようにできないか”といった視点で改善に取り組んでみましょう。
掃除している時間を実作業に充てれば、出来高は大きく向上するはずです。