こんにちは。
八咲コンサルティングの松田です。
工場等の現場監督者として身に付けておきたい事柄や仕事の進め方について、最終回となる今回は、『監督者による現場づくり』をお話したいと思います。
〔1〕 現場づくりの基本的な考え方
現場監督者の最も重要な仕事は、現場づくりです。
特に、ものづくりの現場では、基本的な考え方が周知徹底され、且つ誰でも働ける現場づくりが求められます。
そのためには、「決められた場所で、決められた作業を、決められた時間」で行うことが大前提となり、 これを守るためには、『6S』『三定化』という基本姿勢が重要となります。
1.『6S』 が徹底されている
① 整理 ・・・ 要るものと要らないものに区別して要らないものを処分する
② 整頓 ・・・ 要るものを使い易い決められた場所に置くこと
③ 清掃 ・・・ 身の回りのものや職場をきれいに掃除をして、いつでも使えるようにすること
④ 清潔 ・・・ 整理・整頓・清掃を維持するために、誰が見てもきれいな状態に保ち、またその気持ちにさせること
⑤ 躾 ・・・ 職場のルールや規律を守り、習慣づけること
⑥ 安全 ・・・ どのような場合でも、大小問わず事故が起こらない様に危険リスクをなくすこと
2.『三定化』 が徹底されている
① 定位置 ・・・ どこに何を置くかが定まっている
② 定量 ・・・ 何をどれだけ置くか定まっている
③ 定表示 ・・・ 定位置・定量の表示がされており、表示方法が定まっている
〔2〕 問題が再発しない現場づくり
現場では、様々な問題が発生します。現場は生き物と言ってもいいと思います。その様な現場で起きる様々な問題に対処するためには、その場しのぎの対処ではなく根本的な問題を解決しなければ、同じ問題が度重なり再発を繰り返します。
再発を防ぐには、真因を追求し、確実に真因を潰しこむ手法として“なぜなぜ分析”を活用した『真因分析』ができなければなりません 。
真因分析の導入・定着化への詳細な内容は、改めてにお話する事としますが、まず必要なことは、異常が異常と分かる状態を『6S』と『三定化』によって築くことなのです。
現場監督者としての心得と仕事の進め方について、計4回お話をして参りましたが、皆さんの一助になれば幸いです。
次の機会では、前記の通り『真因分析』のお話をできればと考えています。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
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