こんにちは。
八咲コンサルティングの松田です。
前回に引き続いて投稿します。

今回はサプライチェーンマネジメントを導入する際に事前に決めておくべき事として、
『目的の明確化』と目的を達成するための『サプライチェーン情報の調査項目の明確化』についてお話します。

サプライチェーンマネジメントを導入する際は、実際の需給・生産活動に活用するために、
先ず導入目的を事前に決めておく事が大変重要だと思います。
目的が不明確であったり曖昧であれば、活用できないだけでなくサプライチェーンの把握の鍵を握る
サプライチェーン情報の調査も項目が明確にならず情報収集が遅々として進まなくなります。
結果、情報収集のための調査ができずにサプライチェーンは見えてこず、
プロジェクト等の活動が頓挫してしまう可能性が高くなります。

では、“目的”ですが、よくリードタイムの把握を目的としている事を目にしますが、
本来の目的は「把握した上でどうしたいか」だと思います。
故にリードタイムを把握して「リードタイムを短縮したい」という目的とすることが
実際の需給・生産活動に有益になるのではないでしょうか。

そうすると、調査項目も自ずと見えてくると思います。
一体どこでリートタイムを費やしているかを知ることで短縮に向けた作戦が立てられます。
そのために、
・ いくつ先までチェーンがあるのか。
・ それぞれの場所でどれだけリードタイムを費やしているのか。
→製造リードタイム・検査リードタイム・物流リードタイム・在庫(在庫もリードタイムの一部)
等の調査が必要となります。

以上の調査で、リートタイムを把握して、リードタイム短縮に向けた作戦が立てられます。
リードタイムの短縮は、需要変動への対応力向上や在庫圧縮によるキャッシュフロー改善
といった目的の達成に有効となります。

但し、調査する項目特にリードタイムについては更に細かく調査する必要がありますので、
次回以詳しくお話しますのでお付き合い下さい。