こんにちは。
八咲コンサルティングの中西です。
本日は、2代目社長としての哲学のお話です。
長年おつきあいさせていただいている、あるメーカーの2代目社長とお話をした時のことです。
昔、創業社長が数億円を投資して開発した設備が2年間も稼働しなかった話をしながら、
「創業社長は0から事業を創って、もし失敗しても0に戻るだけかもしれない」
「けど、僕は2代目として、100ある事業を失敗して0に戻すわけにはいかないよ」
「だから、僕は会社の永続性を保つためにどうすれば良いかをずっと考えてきたんだ」
とおっしゃったことがありました。
2代目としての哲学にふれたような気がしたのを覚えています。
その社長が会社を継いでから、一貫して人材育成と仕組み作りに力注いでこられたように思います。
まずは5S活動から始め、設備可働率やトラブルの見える化、QC活動、目標管理、ISO9001と、何年もかけて仕組みを作り、改善を続け、PDCAをまわせる組織を作ってきました。
今では社長を支える経営幹部が営業、製造、管理の各部門にそろい、次世代リーダーの育成に力を入れ始めています。
今、その会社は創業50年を超えて、営業利益率は安定して10%を超え続けています。
必ずしもそうではないかもしれませんが、“創業者が事業を創り、2代目が組織を造る”というのが、永く安定した会社を作るためのポイントなのかもしれませんね。