こんにちは。
八咲コンサルティングの沖島です。

今回は「製品開発」についてです。

毎年、経営方針に掲げられる製品開発。
開発計画は立てたものの日常業務の多忙さを理由になかなか商品化までこぎつけない
企業が多いそうです。また、試作品が完成してもコストが合わない、性能が基準を
満たさないなどの理由で発売には至らず、その後も開発は継続するのですが、
いつの間にか頓挫するといったこともよく耳にします。

特に中小製造企業においては限られた予算と時間の中で売れる製品を開発しなければなりません。
独自で市場にマッチした製品を開発し、売上を確実なものにできればいいのですが現実には
厳しいものがあります。
この問題を解消するには、顧客全般を対象に開発するのではなく間違いなく売れる重要顧客の
意向を反映して開発することです。
性能・品質重視型で大口受注が見込める重要顧客と共同開発することになれば、細部にわたる検討を
重ねることができ、完成度が一気に高まります。
仮に量産の発注先は競合他社との入札になるにしてもそのプロセスで得た信頼と情報力で優位に
立てることは間違いありません。

大口受注が見込める製品は価格も品質もサービスも厳しい要求レベルにあります。
しかし、そのハードルを越える努力をすることは自社の大きなレベルアップになりますし、達成すれば
受注に結び付くという明確な目標の中で業務に励むことができます。

メーカーの武器はいつの時代でも顧客要求に応えることができる技術力です。

毎年売上高の10%は新製品・新規顧客で達成できる技術力と情報取集力を備えたいですね。