こんにちは。
八咲コンサルティングの中西です。

本日は、人材をうまく育てるための接し方についてのお話です。

以前、人材育成にお悩みとのことで、年商20億円のメーカーへ無料診断に伺った時のことです。
部門長クラスにヒアリングを行っていると、「自分で考え改善できる人材を育てたい。
まずは細かな指示を出さず、任せてはいるがデキる若手が育たない」とのこと。

一方、部下の方にお話を聞くと「部長からは“自分で考えてみなさい”と指導されます。
でもどうしたら良いか分からず、相談もできない」とのこと。

双方の話を聞いてみると、部門長から見れば“期待”のあらわれですが、実態としては、“指導という名の放置”になっているようです。

私自身、人材育成の基本は山本五十六の「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」だと考えています。
部下を育てたいなら、“まずは任せる”のではなく“まずはお手本を見せる”べきでしょう。

そして、部下の仕事の出来栄えを評価してあげれば、部下にとって良い経験になるはずです。
良い経験の蓄積が人を成長させるのだと思います。

もし、“自ら考えて改善できる部下が育ってこない”と感じたら、
「そんな手間のかかる部下はいらん!」と思いつつも、山本五十六に倣って、ご自身でお手本を示した方が早いのかもしれません。